2017/07/24 710

. 巡る .

今年の社員旅行は兵庫県の城崎温泉。

ここは志賀直哉の小説で有名というのは昔話。

今は人気作家 湊かなえさんのお気に入りの温泉という方が、若者には通りがいいようです。

温泉街のお土産店には、当地限定の「城崎へ帰る」という彼女の小説が販売されています。

その装丁はなんと蟹の足そっくり。

ネットでも全国の書店でも買えないレアものとして、人気ナンバーワンのお土産だそうです。



この温泉の本当のウリは外湯めぐり。

7つの温泉街の外湯を浴衣、下駄でカラコロと廻るのはなんとも言えぬ風情です。

街の真ん中を流れる川。両岸の柳から吹く風。

懐かしさと穏やかさいっぱいの散策です。

それぞれの湯に特徴があり、多くの宿の下駄が上がりがまちに並ぶ様は壮観。

西洋からの観光客も浴衣、下駄でおっかなびっくりしながらはしゃいでいます。

古き良き日本の温泉の伝統が見事によみがえり、今や注目の温泉地として脚光を浴びています。

旅行の昼食は出石町の皿そばめぐり。寛永通宝を模した古銭で蕎麦屋を三軒食べ歩きです。

なんとこの小さな町に蕎麦屋が30軒以上。

それぞれの店は蕎麦、ツユ、薬味に趣向をこらし、その味を競っています。

小京都の街並みを地図を片手の蕎麦屋めぐり。

地酒の酔いも手伝って、ついつい長居をしてしまいそうです。



城崎、出石の2つの観光地。共通のキーワードは「巡る」。

お客様に選択させ、結果として街を一周させる趣向。

今流行りの全国各地で行われる街バルの原型を見た思いです。

古き風情に新しい仕掛け。「モノからコト」時代への対応、実にお見事でありました。






2017/07/18 709

. 人工生命体 上陸! .

先週の日曜日、三重県立美術館を訪ねました。

近鉄津駅から歩いて行くと、何やら普段と景色が違います。

エントランスへ続く道が渋滞です。

なんと駐車場が満車で待ちの車が道路まで。

こんなことは滅多にありません。



滅多にないといえば、会場が子供の声と歓声であふれています。

美術館の静謐な、よく言えばお上品、悪く言えば気取った雰囲気とは大違いです。

今日はオランダの作家 「テオ ヤンセン」展の二日目で、

彼のトークとデモンストレーションが行われる日。

大勢の親子連れで展示品の前は鈴なりの人だかり。



惹句の「人工生命体 上陸!」に惹かれた私同様、風の力で動く展示物に皆さん興味津々。

プラスチックチューブの複雑な組み合わせと、空気を蓄えるペットボトル。

その奇妙な物体が動力を使わず、まるで生命を持った動物のように目の前で動く様は、

驚きと同時に感動さえ覚えるほど。

彼は果たして芸術家なのか、はたまた技術者なのか、科学者なのかといった議論は

無意味です。

ただその作品を無条件に受け入れるのみ。



作品を前にした子供達の目の輝き。

実際に動かしてみて感じる驚きの仕草。

写真、動画を撮ること、パーツを触ることさえOKの破格の展覧会。

将来の日本のアーティストの誕生の予感さえ感じさせる素晴らしい企画です。

開催期間は夏休みをはさみ9月18日まで。

家族連れで、出来れば電車での来場がおすすめです。




2017/07/10 708

. 古希 .

今月の6日の誕生日でいよいよ70歳になりました。

古希と言われると、なんとも急に年老いた気がしてきます。

確かに60代とは響きが違いますが、10年前の還暦を迎えた年も同じだったかな?



我々、俗に言う団塊の世代はまさに競争世代。

受験、就職、出世と厳しいレースを走り続けてきました。

しかしほとんどの同級生は今や悠々自適の身。

現在も仕事ができる幸せを感じることは自営業の特権でもあります。



ロータリークラブの活動の要に奉仕活動があります。

最重要は職業奉仕。仕事を通じて地域に奉仕することです。

人々に良き製品、サービスを提供し、雇用を生み、結果として納税する。

この思想がI serve。

つまり個人がそれぞれ個々に奉仕するというロータリークラブの基本理念です。

もう一つの奉仕は社会奉仕。これは団体としての奉仕活動。

清掃、献血等、純粋な社会奉仕を指します。



古希を迎えた今、職業奉仕からそろそろ社会奉仕へ舵を切る時期になってきました。

事業を後輩に任せ、ボランティアとしての活動で社会にお返しをする。

仕事の忙しさを理由に、断ってきた地域への社会奉仕を考え始める時期となりました。



好きなオペラやコンサート通い。映画館のはしご。ワインテースティング。

趣味三昧の自分奉仕はもうしばらくお預けとなりそうです。






2017/07/03 707

. 高専 .

手元に先日、四日市工業高校の専攻科の募集要項のパンフレトが届きました。

いよいよ選抜試験が9月から始まり、新学期が来年度からスタート。

なんとも私には感慨深いものです。



三重県経営戦略会議のメンバーになって4期目。

当初からずっと提案してきた工業高校専攻科の誕生です。

従来県立高校では高専は存在しませんでした。

若者の県外流出が問題視され、同時に優秀な技術者不足が叫ばれるのはどの県でも同じ。

三重県として全国に先駆けて生まれたこの制度。

工業立県、三重の有益な人材育成の源となることでしょう。



この制度は高校卒業後、機械コース、電気コースを選択し2年で卒業。

その授業料は県立高校と同じです。

この間、各種資格取得、競技会への挑戦等様々な取り組みが可能。

当初は各コース10名程度の募集ですが、どんな人材が育つのか今から楽しみです。



もし次の専攻科設置が可能であれば、農業高校が最適です。

バイオをキーワードにした高専ならぬ、県立農専。

グローバル化に対応した新たなアグリビジネスを支えるシステム。

高卒、大卒とは別のアナザーキャリアの誕生です。

さまざまな教育機会を備えることこそ、三重県の若者定着の基本政策の礎と言えそうです。



2017/06/26 706

. 新幹線遅延 .

先週の21日は今年度最初の三重県経営戦略会議が東京で開催。

12時に名古屋駅に着いたら、なんと新幹線がストップしているではありませんか。

大雨の影響により静岡で先頭が停車中。運転再開はほぼ3時でした。



ところが飛び乗った乗った車両もゴーストップの繰り返し。

おまけに横浜付近では架線にビニールが引っ掛かり、一時停止の有様。

気持ちは焦る一方ですが車内放送で少し落ち着きました。

なんと状況を逐一報告。「今、係員が現場に到着しました」「ビニールを除去しま
した」。

まるで実況中継さながらの放送に、ざわついた乗客は落ちつきを取り戻しました。

適切、迅速な情報提供が状況を変える良い例です。



東京駅に着く前に遅延による特急券の払い戻しの説明のアナウンス。

「係員に申し出、証明をもらいその特急券は失くさないように、云々」。

ただでさえ会議にはベタ遅れでイライラしているところ、面倒な手続きにうんざり
です。

やはりJRのサービスは変わっていないと思いつつ、改札口に向かいます。

ところが、ところがなんとエクスプレスカードはピッと改札口を通過するだけ。

払い戻し金は即口座に振り込まれるとの一言。列に並ばず、駆け抜けることができ
ました。



EXカードの恩恵は翌日の夕食にも与りました。

偶然入ったレストラン、EXカードを提示するだけで飲料が無料のサービスです。

なんだかJR東海から遅延のお詫びをされているようで、ほろ苦いくも美味しいビー
ル。

危機対応にITで対応。JR東海を少し見直した遅延騒動でありました。






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