国連教育科学文化機関(ユネスコ)の政府委員会は12月4日(日本時間5日午前4時前)に、日本の「伝統的酒造り」について審議し、全会一致で無形文化遺産への登録を決定しました。
「伝統的酒造り」とは、杜氏・蔵人たちが麹(こうじ)菌を用い、長年の経験に基づき築き上げてきた酒造り技術のことで、500年以上も前に今の原型が確立したといわれております。
日本各地の気候風土に応じて発展し、日本酒・焼酎・泡盛・みりんなどの製造に受け継がれてきました。
今回の登録は、国内外に麹(こうじ)菌を使う伝統的な酒造りの素晴らしさを知っていただく契機となります。
麹(こうじ)菌を使ってお酒を造るのは日本酒や焼酎などしかなく、そのことが世界に認められたことは非常に光栄なことであり、日本酒の価値を再認識するきっかけとなり、20歳以上の若い世代の方やまだ日本酒を飲まれたことがない方へ「世界でも認められた製法で造られた」お酒を1度飲んで頂ければ、印象が変わり、日本酒を好きな方が1人でも多く国内外で増えればと思います。
今後も伝統的に守って行かなければならない造り方や味を守りながら、時代に合わせた製品を造り続けていく事が大切と考えております。