三重の土地に鎮座まします伊勢神宮と家号に因んだ「宮」、鈴鹿連峰の山並みに積もる「雪」を銘柄の由来とする宮の雪。純粋酵母と手作り麹を使用し低温でじっくり丁寧に発酵させたこだわりの清酒です。
口に含んだ瞬間広がるふくらみのある香りとふくよかな甘み、かすかな酸味が特徴です。飲み心地の良さは淡麗でありながら、米の芳醇な味わいが引き立ち、飲み飽きしないキレイな味がご堪能いただけます。
クリスタルのような輝き、白桃・マスカット・りんごのような香りで、やわらかい口当たりの中に米由来の豊かなコクも感じられます。良く冷やして、食前酒にもよく合う印象です。
酒米の王様「山田錦」は日本一の酒造好適米として全国の酒造家から評価を得ていますが、その産地であり、全地域が「特A地域」として指定されている兵庫県加東市の東条地区で生産された山田錦のブランド化推進を目指して平成21年に商標登録されました。この特A地域で育った山田錦は、最も質の高い「特上」の等級をもつ山田錦になります。東条産山田錦の特徴としては、1)粒が大きく、高精米歩合に耐えられる。2)雑味の原因となるタンパク質が少ない。3)吸水性が良く、麹が活性化しやすい。そのため、良質な麹を作ることができる。ことが挙げられます。
チョウジやナツメグなどのスパイス感、そしてメロンや桃の華やかなほどよい香りが広がり、さらに笹の葉のような爽やかな香気に包まれます。上品でとろりとした甘みと、その中にきめ細やかな酸味が広がり、バランスの良い奥行きを感じる深い味わいです。
甘さが際立つジューシーな熟した黄色いリンゴや桃の匂い、そしてマスカットと金木犀を連想させます。さらに青竹や煎茶の葉のような爽やかな香気に包まれ、とても華やかな印象。クリーミーな口当たり、上品な甘みと爽やかな酸味、そしてほのかに苦味を感じる味わいです。
ほのかにパイナップルや洋梨、そこに白玉粉や白い花の匂い、そして新緑の香りを連想させる心地よさに包まれます。上品な甘みと酸味のバランスが良く、後味に広がるほのかな苦味が辛口のスッキリさを感じさせ、全体的にとても穏やかでフルーティーな味わいをお楽しみいただけます。
愛山は「幻の酒米」・「酒米のダイヤモンド」とも言われ、兵庫県の一部地域でしか栽培されていないため入手困難で、最も高価な酒米のひとつ。愛山だから買うという方がいるほど、日本酒ファンから人気のある酒米です。バランスのとれた上品な旨味とフルーティーな香りをお楽しみいただけます。
岡山県産米の雄町を50%まで丹念に精米。口に含んだ瞬間、濃醇な旨みと、黄色いりんご・洋ナシのような上品な甘みが広がり、雄町の特徴を活かした味の膨らみあるお酒。 冷やして食前酒はもちろん、食中酒でも楽しめます。
サワークリームやマッシュルーム、カカオ、生コーヒー豆が混ざり合ったような複雑な香気に包まれます。ふくよかな甘みと酸味のバランスがほどよく、後味に広がる旨味や、温度による味わいの変化をお楽しみいただけます。
酒母とは、日本酒を醸造するための元となる蒸米・米麹、水を混ぜたもろみ状の液体で、良質な酵母を培養する過程になります。「酛(もと)」とも呼ばれ、日本酒造りにおける「1に麹、2に酛、3に造り」と言われるように、酒母造りは非常に重要な工程になります。伝統的な酒母のつくり方である生酛は、酒蔵の空気中に漂う天然の乳酸菌を取り込み、乳酸を増やして酵母を育てる伝統的な製法になります。蒸米、米麹、水を混ぜながら長時間かけて酒母をつくり、水を吸ってふくれ上がった蒸米の米粒をがこなれるまで丁寧にすりつぶす作業を「山卸」といい、非常に根気のいる作業となります。この蔵人が手作業で米をすりつぶす「山卸」を廃止(省略)した仕込みを「山卸廃止酛仕込み(やまおろしはいしもとじこみ)」といい、通称「山廃仕込み」と呼ばれています。山廃仕込みでは、米麹の持つ酵素の力で米を溶かして山卸同様の働きを促すことにより、酒母を造ります。山廃仕込みも生酛造りと同じく、天然の乳酸菌を活かして手間暇をかけた伝統的な製法であり、そうして完成した酒母は独特な味わいを生み出し、濃醇で飲みごたえのある日本酒に仕上がります。当社の山廃仕込みは優雅な酸味と熟成された濃醇旨口な味わいが特徴で、燗酒でもしっかりした味わいがあり温めても存在感が損なわれません。
白桃や木の芽、つきたてのお餅のようなやわらかな印象を感じさせ、温度による香りの変化が楽しいお酒。ほどよい甘みと酸味がやわらかく口の中に広がり、とても優しい感覚、心の疲れを癒やしてくれるような味わいをお楽しみいただけます。
香りは、爽やかな新緑や土鍋で炊いたお米のような印象を感じさせます。ほのかにミネラル感と控えめな甘みが、ほどよい酸味とともに広がり、さらにスッキリとした味わいをお楽しみいただけます。